一番好きなものを選べないあなたへ
いつも二番目に好きなものを選んでしまうことはありませんか。
洋服や食べ物を選ぶとき、誰かに「どれがいい?」と聞かれたとき。
本当は一番好きなものがあるのに、
「こっちでいいかな」と別のものを選ぶ。
一番好きなものを選ぼうとすると、なぜか戸惑ってしまうこともあります。
自分では、どうしてそうするのか分からないかもしれません。
「特に我慢しているつもりはない」
「昔から、なんとなくそうしている」
そう感じるなら、一番好きなものを選ぼうとしたときの気持ちを、少し見てみてください。
誰かに申し訳ない気がするのか。
自分が選ぶと、その場の空気が変わりそうで落ち着かないのか。
それとも、誰かが欲しそうにしていると、譲る方が安心するのでしょうか。
その気持ちをたどっていくと、子どもの頃の経験が関係していることもあります。
たとえば、「お姉ちゃんなんだから譲りなさい」「こっちにしておきなさい」と言われたり、自分の希望より家族の都合を優先したりした経験です。
また、一番好きなものを誰かに譲ったことで、その場が穏やかになったこともあったかもしれません。
自分が引けば争いにならず、みんなが仲良くいられる。
そうした経験が重なると、譲ることが安心できる選び方になっていくことがあります。
大人になった今は、「私は人に譲るタイプだから」「そこまで欲がないから」と思っているかもしれません。
でも、その奥に「誰かを困らせたくない」「場の空気を悪くしたくない」という気持ちがある場合もあります。
まずは、今の自分がなぜその選び方をしているのか、見てみてほしいのです。
この選び方は、物だけでなく、人間関係や恋愛にも表れることがあります。
本当はこうしたい。もっと大切に扱ってほしい。そんな思いがあっても、「私が合わせればうまくいく」と、自分の希望を後回しにしてしまう。
婚活でも、相手と過ごすときの自分の気持ちより、「この人なら悪くないから」「贅沢を言わない方がいいから」という考えを優先することがあるかもしれません。
相手を思いやって譲ることは、素敵な選択です。
ただ、いつも自分だけが譲っているとしたら、自分の気持ちにも耳を傾けてみてください。
お互いの希望を話せることも、心地よい関係をつくる一歩になります。
まずは、今日飲みたいものや食べたいものなど、小さな選択から始めてみませんか。
「私は本当は、どれが一番好き?」
そう聞いてみて、別のものを選びたくなったら、そのとき何を感じたかも見てみる。
すぐに選び方を変えなくても大丈夫です。
自分が何を望んでいて、なぜそれを選ぶのをためらうのか。
そこに気づくことから、自分にとって心地よい選び方を考えていけます。