気になる人ができて、少しずつ距離が近づいていく。
本当なら嬉しいはずなのに、相手を好きになるほど不安になってしまうことはありませんか?
「LINEの返信が遅いけれど、嫌われたのかな」
「次の約束をしてくれないのは、気持ちがないから?」
「ほかに気になる人がいるのかもしれない」
まだ何も起きていないのに、相手の言葉や行動の一つひとつが気になり、心が落ち着かなくなります。
もちろん、相手の態度が曖昧だったり、言葉と行動が一致していなかったりして、実際に不安を感じることもあります。
けれど、相手が変わっても同じような不安を繰り返すのであれば、目の前の出来事だけではなく、自分の心の癖が影響しているのかもしれません。
大切な人になるほど、失うことが怖くなる
まだ相手にそれほど気持ちがなかったときは、返信が少し遅くても気にならなかったのに、好きになった途端に不安になる。
それは、その人が大切だからこそ、
「この関係を失いたくない」
「嫌われたくない」
「ほかの人を選んでほしくない」
という思いが強くなるからです。
そして心の奥に、
「大切な人はいつか離れていく」
「本当の自分を見せたら嫌われる」
「愛されるためには、相手に合わせなければならない」
「選ばれなければ、自分には価値がない」
といった思い込みがあると、好きになる喜びよりも、失う怖さのほうが大きくなってしまいます。
不安は、過去の経験から生まれることがあります
以前の恋愛で突然別れを告げられたことがある。
信じていた人に裏切られたことがある。
子どもの頃、身近な人の機嫌や態度が変わりやすく、いつも相手の様子をうかがっていた。
そのような経験があると、心は同じ思いをしないように、相手の小さな変化にも敏感になります。
たとえば、LINEの返信が遅いという出来事に、
「私に興味がなくなった」
「何か悪いことを言った」
「このまま離れていくかもしれない」
という意味をつけてしまいます。
本当は、仕事が忙しいだけかもしれません。返事をゆっくり考えているだけかもしれません。
けれど心の中では、過去に感じた不安や寂しさがよみがえり、「また同じことが起きる」と反応してしまうのです。
不安から関係を確かめたくなる
不安が大きくなると、相手の気持ちを何度も確かめたくなることがあります。
連絡の回数で愛情を測ったり、相手の言葉を深読みしたり、SNSを何度も確認したりします。
反対に、傷つく前に自分から距離を置いたり、わざと冷たい態度を取ったりすることもあります。
「私のこと、本当に好き?」
「どうして連絡をくれないの?」
と直接聞く代わりに、相手の気持ちを試すような言動をしてしまうこともあるでしょう。
けれど、不安をなくすために相手の気持ちを確認し続けても、安心できるのは一時的です。
心の奥にある怖さが残っていると、また別の出来事を見つけて不安になってしまいます。
すると、相手のことを知りながら関係を育てることよりも、
「私を不安にさせないでほしい」
「もっと安心させてほしい」
という思いが強くなります。
そして気づかないうちに、相手と安心できる関係を育てることよりも、過去の経験から生まれた不安を、相手の言葉や行動によって埋めてもらおうとする関係になってしまうことがあります。
過去に傷ついた自分を分かってあげる
まずは、その不安を誰かに埋めてもらおうとする前に、
「過去に、こんなに傷ついた自分がいたんだ」
と、自分自身の気持ちを分かってあげてください。
本当は怖かったこと、寂しかったこと、悲しかったこと。
その気持ちに蓋をしたままでは、不安は形を変え、今の人間関係の中にも表れてきます。
ここに蓋をしたまま、何もなかったことにしても、前に進むことはできません。
前に進むために必要なのは、過去を無理に忘れることではありません。
あのときの自分が何を感じ、何を分かってほしかったのかに気づき、その思いを自分で受け止めてあげることです。
今の自分は、あのときの自分とは違う
でも、今のあなたは、あのときのあなたと同じではありません。
あのときの自分には足りていなかった知識や経験、気づいていなかったことも、今のあなたは少しずつ理解できています。
自分の気持ちを言葉にすること。
相手の言動と、自分の価値を結びつけないこと。
自分にとって安心できる関係かどうかを考えること。
そして、苦しいときには自分を守ることもできます。
過去に傷ついた経験があると、「また同じことが起きるかもしれない」と感じます。
けれど、今のあなたには、相手を知り、自分の気持ちを確かめ、その関係を続けるかどうかを選ぶ力があります。
あのときの自分には分からなかったことも、今の自分はもう知っている。そのことを思い出してください。
今の相手と、過去の経験を分けてみる
不安が湧いたときは、すぐにその不安を消そうとしたり、相手の気持ちを確かめようとしたりする前に、一度立ち止まってみてください。
過去に傷ついた経験があるからといって、今の相手も同じことをするとは限りません。
今の相手がどのような人なのかを、過去の経験を通して決めつけるのではなく、相手の言葉や行動を見ながら知っていくことが大切です。
自分で受け止めることは、一人で我慢することではありません
自分の不安を自分で分かってあげることは、何でも一人で抱え、我慢することではありません。
自分が何を怖がり、どうしてほしいと思っているのかが分かったら、その気持ちを相手に伝えることもできます。
「どうして連絡をくれないの?」
と相手を責めたり、気持ちを試したりするのではなく、
「連絡がないと、少し不安になることがある」
「忙しいときは、落ち着いたら連絡すると一言もらえると安心する」
と、自分の気持ちや望みとして伝えてみます。
そして、伝えたときに相手がどのように受け止め、向き合ってくれるのかを見ることも、その人との関係を知るために大切なことです。
不安を感じないように相手に合わせ続けるのではなく、自分の気持ちを伝えながら、お互いに心地よくいられる関係を育てられる人なのかを見ていきましょう。
不安は、自分の心を知るきっかけになる
好きになると不安になるのは、その人を大切に思う気持ちの奥に、「もう傷つきたくない」という思いがあるからかもしれません。
不安になったとき、相手の気持ちばかりを確かめようとするのではなく、まずは自分の中にいる、過去に傷ついた自分に気づいてあげてください。
そして、今の自分はあの頃とは違い、自分の気持ちを知り、相手に伝え、その関係を自分で選ぶことができます。
不安にならないことを目指すのではなく、不安が湧いたときに、その奥にある自分の気持ちを理解すること。
それが、相手の言葉や行動に振り回される関係から、お互いを知りながら安心を育てていく関係へと変わる第一歩になります。
そらなみでは、婚活中に感じる不安を「考えすぎ」で終わらせるのではなく、その奥にある過去の経験や心の癖にも一緒に目を向けていきます。
過去の不安を埋めるための関係ではなく、今の自分が心から安心できる関係を、一緒に見つけていきませんか。