そんなことはありませんか。
前回は、子どもの頃の経験や、誰かに譲ることで周りとの調和を保ってきたことが、選び方に影響しているかもしれないとお話ししました。
今回は、一番好きなものを失うことへの怖さについて考えてみます。
一番好きなものを選ぶと、自分にとって大切なものができます。
その喜びを感じる一方で、「いつか失ったらどうしよう」と心配になることもあります。
失ったときの悲しみを想像すると、心は先回りして「ずっと続くとは限らない」と考えることがあります。
もし別れや変化が訪れても、「やっぱりそうだった」と思えるように、あらかじめ心の準備をしておくのです。
その気持ちが強くなると、一番好きなものを選ぶこと自体を避ける場合もあります。
二番目に好きなものなら、失っても何とか耐えられそうだと感じるからです。
こうした選び方を繰り返していると、自分でも理由に気づかないまま、本当に欲しいものから距離を置いているかもしれません。
「一番好きなものを選ばなければ、傷つかずに済む」
もし心の中にそんな思いがあると気づいたら、まずは、何を怖いと感じているのかを見てみてください。
失うことそのものが怖いのか、それとも、失ったときの悲しみに耐えられないと思っているのか。
そこが分かると、自分の選び方も少しずつ理解できるようになります。
そして、これからの自分に合う考え方を選び直すこともできます。
「私は一番好きなものを選んでも、安心していられる」
「私は大切なものを受け取り、今の喜びを感じられる」
大切なものを失うのが怖いと感じる日もあると思います。
その気持ちに気づいたうえで、今、自分が好きだと思うものを選んでみる。
いつか失うかもしれないと心に保険をかけるより、今感じている喜びをそのまま受け取っていけたらと思います。
まずは日常の小さな選択で、自分に「本当はどれが好き?」と聞いてみてください。
すぐに選べなくても大丈夫です。
自分の答えに気づくことから始められます。